50代更年期女性のひとみです。
毎日、暑いですね。
ちょっと動いては「暑い、暑い」とひとり呟いています。
さて、今日はお肌に棲んでいる常在菌についてちょっとお勉強してみました。
この常在菌は美肌菌とも呼ばれていて、増えすぎたり、減ったりするとお肌の状態が悪くなるとのこと。
このお肌の常在菌の美肌菌は、腸内細菌である「善玉菌、悪玉菌、日和見菌」と同じようにバランスが大切なんですって。
お顔に住んでいる常在菌の代表的なものは、
- 表皮ブドウ球菌
- アクネ桿菌
- 黄色ブドウ球菌
があります。
これらの常在菌(美肌菌)の働きなどをまとめてみますね。
お肌に住む常在菌の働き
常在菌とは、人体に存在する病原性のないものを言います。
代表的なものが、表皮ブドウ球菌、アクネ桿菌、黄色ブドウ球菌。
この3つの菌は、共生しながら菌の持つ酵素で皮脂を分解、皮膚を保護する物質をつくり出し皮膚のバリア機能を保つのです。
人間の体ってすごくないですか?
人体の不思議。素晴らしい自衛本能が備わっているのね。
皮膚の美肌菌、それぞれの働きをみてみましょう。
表皮ブドウ球菌
美肌を保つために重要な常在菌です。
表皮ブドウ球菌は、汗や皮脂を餌にしてグリセリンや脂肪酸をつくります。
なんと、なんと化粧品に頼らなくても、保湿成分を自分でつくり出せるのです!
化粧品にも配合されているグリセリンは、お肌の保湿に欠かせません。
皮膚を保湿し皮膚のバリア機能を高めます。
脂肪酸は、お肌を弱酸性に保ち、抗菌ペプチドをつくります。
抗菌ペプチドは、ニキビや肌荒れを防ぐ美肌には欠かせないものです。
*表皮ブドウ球菌を減らさないためには・・・
- 顔を洗いすぎないこと(洗浄力の強い洗顔剤を使わない)
- ピーリングなどもしすぎないこと
- 角質を取り去るようなケアをしないこと
これは比較的簡単にできそうですね。
アクネ桿菌
アクネ桿菌の働きは、皮膚を弱酸性に保つ働きがあります。
お肌は弱酸性になっていることが大切。
弱酸性のお肌は、悪い細菌が増殖しません。
しかし、アクネ桿菌は増えすぎるとニキビの原因となります。
アクネ桿菌が増える原因
- 偏った食事
- 洗顔不足・洗顔のしすぎ
- ストレス
- 不規則な生活習慣
などがあります。
偏った食事を続けていると様々な体の不調があらわれてきます。
*食事のバランスが悪くなると・・・
私たちの体は毎日食べたものからつくられています。
偏った食事を続けると、腸内環境が悪くなり腸内細菌のバランスも崩れます。
*腸内環境が悪くなると・・・
腸の働きが悪くなり便がスムーズに出なくなります(便秘)。
腸に溜まった老廃物は有害物質やガスを発生させ、体に様々な不調を起こします。
便秘になると、腸での消化吸収機能が低下し栄養素が細胞に行き渡らなくなります。
栄養が届かないお肌は、ターンオーバーが乱れ、肌荒れや吹き出物ができるということに。
*便がスムーズに毎日規則正しく出ると・・・
細胞の新陳代謝がアップし栄養が体の隅々まで運ばれ、
お肌に住む常在菌である美肌菌のバランスも整い細胞が元気になります。
細胞が元気になり新陳代謝がアップすると、吹き出物やニキビも消えてきます。
*洗顔にも注意
洗顔不足は、アクネ桿菌を増やし、
洗顔のしすぎは、アクネ桿菌を減らしてしまいます。
お肌の状態にあった洗浄力のものを使うようにしましょう。
合成界面活性剤の入っていない固形の純石鹸がおすすめです。
アクネ桿菌は皮膚を弱酸性に保つ働きをします。
増えすぎても、減りすぎてもお肌にはよくありません。
黄色ブドウ球菌
皮膚の表面や毛穴に存在する黄色ブドウ球菌は存在しているだけでは特に問題はなく、お肌がアルカリ性に傾くと増えるという性質があります。
なんらかの原因で黄色ブドウ球菌が増えると、肌荒れやアトピー性皮膚炎などの肌トラブルが起こります。
黄色ブドウ球菌が増える原因
- 紫外線
- ストレス
- タバコ
- 過剰なスキンケア
対策としては、紫外線予防、タバコは吸わない、スキンケアは優しくシンプルに。
*紫外線
紫外線はお肌にダメージを与えます。
紫外線を浴び続けると、活性酸素が発生し皮膚細胞の遺伝子を損傷させます。
真皮のコラーゲン線維やエラスチン線維を破壊しシワなどの原因にも。
*ストレス
今の時代にストレスのない人なんていないと思います。
ストレスを解消するようなことを何か1つでもいいから持っておく、というのも必要ですね。
私は、手芸やお花が好きなので、綺麗なお花を見たり、ふわっふわっの毛糸に触れると癒されるんです。
なんでもいいと思います。気持ちが安らぐことを見つけてみてね。
*タバコ
タバコは百害あって一利なしと言われるほど、体にはよくないものです。
タバコのニコチンが血流が悪くさせ、肌が乾燥しシワができます。
*過剰なスキンケア
スキンケアも皮膚をこすりすぎたり、化粧品も使いすぎるとお肌のバリア層が破壊されてしまいます。(皮膚のバリア層を壊す界面活性剤に注意)
お肌の常在菌(美肌菌)のまとめ
お肌の常在菌は、カビや酵母菌、雑菌などからお肌を守ってくれています。
人と常在菌は助け合う仲間。
私たちの皮脂や汗を食べて、酸を排泄することでお肌は弱酸性を保っているんですね。
洗顔のしすぎで常在菌を殺してしまわないようにしないといけません。
食事にも気を使いましょう。
私たちの体は、自分で選んで食べたものでつくられます。
食べたものが体をつくりお肌を再生させます。
美肌を保つためには、色々なものをバランスよく食べるということが大事ということがわかりました。
今日から、美肌のためにできることを始めてみませんか?
東京医療保険大学のヘルスケアコラムに常在菌について詳しく書かれています。