管理人のひとみです。
化粧品の成分がしっかりとお肌の奥まで浸透し・・・なんて聞こえてくるのですが、本当のところどこまで浸透するんでしょう。
お肌の奥まで浸透しても大丈夫なの?といつも疑問に思ってしまいます。
そこで、今回は化粧品はどこまで浸透するのかに迫ってみます。
皮膚の構造
まずは皮膚のことを少し書いておきますね。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層になっています。
*表皮は、皮膚の一番外側の層となっていて、お顔の皮膚の厚さは0.2㎜ほど。
手のひらや足の裏は厚く、顔の皮膚やまぶたなどは薄くなっています。
*真皮は、コラーゲン繊維とエラスチン繊維が網状になっていて、その隙間にヒアルロン酸が埋まっています。
*皮下組織は、皮下脂肪を多く含み、血管、毛球などがあります。
化粧品が浸透していいのは、バリアゾーンの顆粒層くらいまでとされています。
それ以上浸透させるには、界面活性剤を配合してバリアゾーンを破壊し、奥深くまで浸透させないといけません。
それは、お肌に異物が侵入することになるので、本来は良くないことなんじゃないかなと思います。
表皮の一番上にある角質層は、外からの侵入を防ぎ内部の水分を保つバリアです。また、刺激から肌を守る役目があります。
「表皮を傷めて美容成分を侵入させるなんて考えると怖いですね〜。」
バリア層が壊されると、肌荒れの原因にもなるようです。
良いと思って使った化粧品でお肌が荒れるなんてことになっては大変。
スキンケアは、表皮の角質層を守るお手入れと思った方がいいと思います。
化粧品の浸透について
化粧品は角質層よりも奥深く浸透する必要はありません。
バリア層を壊してまで届かせる方が、肌にとっては負担になります。
化粧品の成分は基本的に角質層まで届けばしっとり潤います。
角質層は、皮脂膜、角質細胞、NMF(天然保湿因子)、角質細胞間脂質(セラミドなど)で構成されています。
この角層の成分が潤っていると、バリア機能が満たされ、肌はきめ細かく外部からの刺激などにも負けません。
化粧品に求める成分はというと・・・
角層をしっとりさせる水分量を補うための化粧品。
角層に必要な成分はというと、角質細胞間脂質(セラミド)、水分、抗酸化成分などだけで充分ということになります。
角層の水分が少ない状態が続くと、ターンオーバーが乱れて、シミ、しわなどの原因となります。
- お肌に必要なのは、セラミド入りの化粧水やクリーム
- セラミドは、ヒト型セラミドのものが一番効果がある
- それ以外の成分が入っていても無駄なことが多いらしい
バリア層に刺激を与えやすい成分4つ
- 界面活性剤
- アルコール
- ビタミンC誘導体
- レチノール
化粧品に使われている成分でバリア層を壊してしまう成分。
濃度が濃いものは特に気をつけたい!!
*界面活性剤
乳液やクリームを乳化させたりするには欠かせないと言ってもいい成分。
- クレンジング剤
- 化粧品全般
*アルコール
皮膚を乾燥させ、バリア層を壊す。
- 収れん化粧水
- 拭き取り化粧水
*ビタミンC誘導体
美白、抗酸化、抗糖化、コラーゲンを増やす成分。
- 水溶性ビタミンC誘導体の入った化粧品
*レチノール
しわやほうれい線予防などの効果が期待できるが、刺激強。
- クリームなど
化粧品はお肌に浸透する?のまとめ
結論として、化粧品はお肌の角質層までは浸透します。それ以上浸透させるのはお肌のために良くないということです。
色々とお肌が潤う成分が入った化粧品でも真皮まで届かせることは難しいとされています。
皮膚はバリア層で異物が混入するのを防いでいます。
それを壊すというのは、お肌にダメージを与えるということになりかねませんね。
お肌の奥深くまで浸透とうたっていても、角層止まり。
「本当に浸透させる化粧品もあるかもしれませんが、私は使いたくありません」
私の経験から、お高い化粧品を使っても肌荒れは治らず、乾燥しているからと勧められた化粧品をつけてもそれほど改善することはなかったということがあります。
現在は化粧水とクリームだけで充分潤っています。
化粧もできるだけシンプルに、石鹸で洗い流せるものを使っていますよ。
またそちらは別の機会に書いてみたいと思いますね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
一緒に綺麗になりましょう〜。